【夜の仕事人】江戸の「えんばーまー」
…はっ、と辺りを見回すと様子が見慣れない。一緒に夜回りをしていた相棒は…、あ、いたいた、いるにゃぁいたが、格好が変だ。
俺「…よう、どうしたんだい、その格好は?」
相棒「何がです?」
俺「おめぇ、江戸時代の格好じゃねぇか」
相棒「えっ、えれぇドジだって?」
俺「そんなこと言っちゃいねぇよ…、あ、どうしたってんだい、おいらの格好も!」
相棒「どこも変わっちゃいませんぜ」
俺「…そ、そんな筈は…」
周りをよくよく見ると、鉄筋コンクリートのビル群は消えうせ、木造の格子付きの民家ばかりだ。どうやら、おいらは、 江戸時代にタイムスリップしちまったらしい。
相棒「…それより、あっちの路地で随分と日付の経った仏さんが見つかりましたぜ」
俺「そいつぁ、事件だな」
現場に走ると、死後何日経っているかまるで見当の付かない「豚細切れ肉」。
俺「これじゃあ手がかりなしだ。気長に聞き込みして、誰か見たもんはなかったか、探すとするか…」
相棒「あ、何か手に握ってる」
相棒が顔を背けながら、恐る恐る手を伸ばすと、仏さんが握っていたのは「豚野はな」と書かれた明神さんのお守り袋だった。
俺「…じゃあ、これは長らく行方知れずになっていた小日向のおはなちゃんか…」
相棒「ひでぇことしやがる」
俺「おっ母さんが随分と探してたっけなぁ…」
相棒「でも、こんな姿じゃ、とてもじゃないけど見せられねぇや」
俺「おぅ、そんなときは、エンバーマーの出番よ」
相棒「えんまババァ~?」
俺(おっといけねぇ、現代用語じゃ通じねぇ)「いや、何、死化粧屋のことだよ」
相棒「死化粧屋? 葬式屋じゃねぇのか」
俺「…いや、葬式屋とはちょっと違うんだが…」
江戸時代じゃ話が通じねぇや…と困っていると、ふと、振り返ったおいらの右手の「死化粧ゆうがお屋」と言う屋号が、 おあつらえ向きに目に入った。
俺「おぅ、ここ当たってみようぜ」
相棒「へぇ、こんな店があるんでがすねぇ…」
店ん中に入ると、今しがたひと仕事終えたばかりのような、包丁を片手にした割烹着姿の女が立っている。
俺「あんたがここの主人かい?」
女「そうだよ。あんた、岡っ引きだね? 死人でも出たのかい?」
俺「おぅ、あんまり惨い姿の仏さんなんで、親御さんに引き渡す前に綺麗にしてやってくれねぇかい」
女「そんなのお安い御用だよ」
女はおはなちゃんの姿にひと目くれると、「これは、あれがいいね」と一言、独り言のように呟いて早速、仕事に取り掛かった。
① 人参大1本、玉葱中2個、ピーマン中6個を適当にザクザク切りにする。
② 油を引いた大き目のフライパンで①を強火で炒め、少し火が通ってきたところで、「豚細切れ肉」を入れる。
③ 少し炒めたところで、「ニッポンハム 中華名菜 玉ねぎがあればすぐできる 酢豚」の具を加え、引き続き炒める。
④ 材料に火の通ったところで、③のソースを加える。
⑤ ①②の具の量によっては④のソースが足りないので、湯溶き片栗粉(無ければ小麦粉)にポン酢・香醋(やずやの美香醋=錠剤ではなく、
醤油タイプの香醋)等で味を足したものを加えて、よく材料と混ぜ合わせる。
⑥ 1分ほど炒めて全体がとろみあんと絡まったら出来上がり。
相棒「手際いいもんだなぁ…」
女「かわいそうに。もっと早く見つけてあげられなかったのかねぇ。せめてもう一週間…」
俺「いつ頃死んだか、判るのかい?」
女「賞味期限のことを言ってるんなら、1月2●日よ」
俺「そいつは古…」(…と慌てて、口を手で塞ぐ)
※この「豚細切れ肉」は、私が買ったものでした!(ちょっと趣味悪いかも…)
制作のFlash時計です。

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