February 06, 2006

【夜の仕事人】江戸の「えんばーまー」

…はっ、と辺りを見回すと様子が見慣れない。一緒に夜回りをしていた相棒は…、あ、いたいた、いるにゃぁいたが、格好が変だ。

俺「…よう、どうしたんだい、その格好は?」
相棒「何がです?」
俺「おめぇ、江戸時代の格好じゃねぇか」
相棒「えっ、えれぇドジだって?」
俺「そんなこと言っちゃいねぇよ…、あ、どうしたってんだい、おいらの格好も!」
相棒「どこも変わっちゃいませんぜ」
俺「…そ、そんな筈は…」

周りをよくよく見ると、鉄筋コンクリートのビル群は消えうせ、木造の格子付きの民家ばかりだ。どうやら、おいらは、 江戸時代にタイムスリップしちまったらしい。

相棒「…それより、あっちの路地で随分と日付の経った仏さんが見つかりましたぜ」
俺「そいつぁ、事件だな」

現場に走ると、死後何日経っているかまるで見当の付かない「豚細切れ肉」。

俺「これじゃあ手がかりなしだ。気長に聞き込みして、誰か見たもんはなかったか、探すとするか…」
相棒「あ、何か手に握ってる」

相棒が顔を背けながら、恐る恐る手を伸ばすと、仏さんが握っていたのは「豚野はな」と書かれた明神さんのお守り袋だった。

俺「…じゃあ、これは長らく行方知れずになっていた小日向のおはなちゃんか…」
相棒「ひでぇことしやがる」
俺「おっ母さんが随分と探してたっけなぁ…」
相棒「でも、こんな姿じゃ、とてもじゃないけど見せられねぇや」
俺「おぅ、そんなときは、エンバーマーの出番よ」
相棒「えんまババァ~?」
俺(おっといけねぇ、現代用語じゃ通じねぇ)「いや、何、死化粧屋のことだよ」
相棒「死化粧屋? 葬式屋じゃねぇのか」
俺「…いや、葬式屋とはちょっと違うんだが…」

江戸時代じゃ話が通じねぇや…と困っていると、ふと、振り返ったおいらの右手の「死化粧ゆうがお屋」と言う屋号が、 おあつらえ向きに目に入った。

俺「おぅ、ここ当たってみようぜ」
相棒「へぇ、こんな店があるんでがすねぇ…」

店ん中に入ると、今しがたひと仕事終えたばかりのような、包丁を片手にした割烹着姿の女が立っている。

俺「あんたがここの主人かい?」
女「そうだよ。あんた、岡っ引きだね? 死人でも出たのかい?」
俺「おぅ、あんまり惨い姿の仏さんなんで、親御さんに引き渡す前に綺麗にしてやってくれねぇかい」
女「そんなのお安い御用だよ」

女はおはなちゃんの姿にひと目くれると、「これは、あれがいいね」と一言、独り言のように呟いて早速、仕事に取り掛かった。

① 人参大1本、玉葱中2個、ピーマン中6個を適当にザクザク切りにする。
② 油を引いた大き目のフライパンで①を強火で炒め、少し火が通ってきたところで、「豚細切れ肉」を入れる。
③ 少し炒めたところで、「ニッポンハム 中華名菜 玉ねぎがあればすぐできる 酢豚」の具を加え、引き続き炒める。
④ 材料に火の通ったところで、③のソースを加える。
⑤ ①②の具の量によっては④のソースが足りないので、湯溶き片栗粉(無ければ小麦粉)にポン酢・香醋(やずやの美香醋=錠剤ではなく、 醤油タイプの香醋)等で味を足したものを加えて、よく材料と混ぜ合わせる。
⑥ 1分ほど炒めて全体がとろみあんと絡まったら出来上がり。

相棒「手際いいもんだなぁ…」
女「かわいそうに。もっと早く見つけてあげられなかったのかねぇ。せめてもう一週間…」
俺「いつ頃死んだか、判るのかい?」
女「賞味期限のことを言ってるんなら、1月2●日よ」
俺「そいつは古…」(…と慌てて、口を手で塞ぐ)

※この「豚細切れ肉」は、私が買ったものでした!(ちょっと趣味悪いかも…)

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January 18, 2006

【夜の仕事人】今夜は不作…

風邪は治ったものの、作業が溜まりに溜まってしまっているので、何だか徹夜です。

特に、ブログの記事がたくさん、溜まってしまいました。Seesaaブログの方はいいのですが、cocologのこちらは、 1週間新しいエントリーがないと、トップページが白紙になると言う恐ろしい設定になっているので、何とか埋めてしまわないと… と言う強迫観念が私を苦しめます(^_^;)

夜遅くまで起きていると夜食が欲しくなりますし、またそろそろ、ここらで「夜の仕事人」シリーズ(…と、今、 勝手に命名した私のお料理パフォーマンス記録)も欲しいところでありますが、今夜は冷蔵庫を漁ってみたら、…な、何と、 14日までの餃子が出て来ました…。(私が買って来たのではありません)
(;_;)(T_T)(;_;)(T_T)(;_;)

…お腹壊さないといいけど…。

※…と言う訳で(?)、「カテゴリー」に「【夜の仕事人】」を追加しました~。左サイドバーのう~んと下の方の「カテゴリー」で 【夜の仕事人】をクリックすると、バックナンバーがまとめて表示されます~

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January 05, 2006

【夜の仕事人】ブタくんバラバラ事件

私は監察医(…あれ、中小企業診断士じゃなかったっけ?)。
事件性あり、とみなされたホトケさんの解剖をするのが任務だ。
しかし、今夜は寒いし、風邪も引いているから、早めに切り上げて温かい湯豆腐でも食べたいところだ。
(…でも、明日が金曜日だから、湯豆腐は明日の方がいいかな?)

…と思ったところで、事件だ!
冷安室(=冷蔵庫)でブタ君のバラバラ死体が発見された。
ちっ、湯豆腐は明日までお預けだっ!。

以下は、ブタくんに関する検死報告書である:
ブタくんは、
1 薄いスライス姿で店に出ていたところに客が付き、その後しばらく消息を絶っていた。
2 冷安室に監禁され、
3 数日後、素手でバラバラにされ、
4 乱切りにされて炒められていた玉ねぎのフライパンに放り込まれ、
5 キムチ大さじ3杯と一緒にされ、
6 みりんと甜面醤(テンメンジャン)を加えられ(…あれっ、中華なの…?)
7 大皿に乗せられた後、とんかつソースを少々添えられた
…姿で発見されたものである。

さしずめ、豚キムチの回鍋肉風、と言ったところか。
ちょっと、甘くすると美味しいね。

※この料理は、大学女子寮時代にルームメートに教わった料理のアレンジです。

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December 27, 2005

【夜の仕事人】真夜中のエマージェンシー・ルーム

私は、ERドクター。(…あれっ、「企業の医者」=中小企業診断士じゃなかったっけ?) 私のシフトは、 前のシフトの者(=母)が床に就く午後11時頃からで、時には翌日の昼頃にまで及ぶこともある。 急を要するにも関わらず前任者が何らの措置も施していない患者に対する措置が、私の任務だ。夜遅くまで勉強したりなどしているので、 ちょっと夜食の欲しくなる時間帯だ。(冷蔵庫の)扉を開ければ、私の措置を待つ患者が並んでいる。

さて…と、今日の患者は…。
…おっと、「賞味期限12月27日」の切断された大きな(鶏の)足が裸のまま2本、何の「下ごしらえ」も無しに転がされている! さしずめ、 クリスマス用に売られていたのを値段が下がったところで買って来たのだろう。この患者は緊急措置が必要だ!

まずは、傷口の消毒も兼ねて、めんつゆやみりん等々を調剤した薬液で水浴療法。本当はひと晩かけてゆっくりやりたいところだが、 1本は5~10分程度で止めて、温熱療法へ。もう片方は、引き続き薬液の中で消毒しつつ、低温療法室(=冷蔵庫)へ。

温熱療法にかける方は、アルミホイルで覆ってから予熱したオーブントースターで15分。15分経ってホイルを剥がして見ると、 中の肉がまだ赤いので、更に電子レンジでの電磁波照射を3分。(措置の順番を間違えたかな)
今度は美味しく出来あがった。

ここで、やっと私の夜食となる。いただきまーす。

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